フカサクは日本有数の漁港である銚子の地で、100年以上にわたり海産物の加工・製造販売を生業としてまいりました。大正年間にその製品の優秀さを、当時の海上郡水産會から顕彰された賞状が、いまも大切に社屋に残されています。
現在のフカサクの主力商品は、「ふかひれ」です。日本一の漁獲量を誇る銚子は高品質のふかひれの産地です。
ふかひれの品質は、鮮度と加工技術で決まります。
フカサクでは地元銚子港で水揚げされた新鮮な鮫を求めて、社長が毎朝市場に出向き、熟練の目で船内での処理の様子などを見極め、ふかひれの主原料である「ヨシキリザメ」ほか各種類の鮫を仕入れています。
加工の工程は職人一人ひとりが、すべて手作業で行っています。
三面海に囲まれた銚子の冬は海風と冷たい『つくばおろし』が吹くため原びれを干すには非常に適しています。
ひれは鮮度の高いうちに収穫し、櫓で吊り水分を落とします。手作業で表と裏を返しながらじっくりと時間をかけて天日に干します。気温や温度、風速、風向きなどの微妙な管理が、ふかひれの品質を左右します。
日本一の排翅を提供したい。長年に研究した独自の素朴な加工方法で身を崩さないように、職人たちが熟年の技で一枚一枚丁寧に皮や軟骨を取りのぞいて仕上げました。
素材に対する細やかな気配りと手配り。これが高い品質を保つ、唯一の秘訣なのです。
鮫は、捨てるところのない食材です。ひれの利用のためだけに鮫を捕獲し、残りは廃棄する、という誤ったイメージを持たれる方もいますが、尾びれ、背びれ、胸びれ以外にも頭の部分は標本などに、歯はアクセサリーに、身はかまぼこなどの練り製品など食用として、骨や肉はペットフードや健康食品の原料に活用されます。皮は煮凝りの原料になったり、バッグ、ベルト等の製品も作られています。内臓や肉等端材は有機飼料になります。当社は日本で唯一鮫を捨てることなく丸ごと活かせる会社です。
また当社では業務用として評価の高い、鮫皮を使った「高級わさびおろし」 も商品化しており、プロ・アマチュアを問わず幅広いユーザー様に喜ばれています。